【感想・名言】                                 「心晴日和」喜多川 泰                       自分の居場所を見つけるために必要なこととは?

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今回は、喜多川泰さんの著書「心晴日和」をご紹介します。

この本は、学校でいじめに合っている女の子が病院で知り合った老人との交流で自分を見つめなおし、成長していく物語です。

「いじめ」

学生時代だけじゃなく職場でもありますよね。やってる本人はそれほど相手が追い詰められてるって自覚のない人もいるけど、やられた方は心に一生残ります。

辛い経験をした人ほど、人に対して優しくなれる。この本の主人公も老人にヒントをもらいながら一歩ずつ成長していきます。

梨楓
梨楓

この本をおすすめしたい人
・前向きになれない人
・落ち込んでいる人
・物事の見方を変えたい人

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「心晴日和」こんなお話です

学校でいじめに合っている美輝。ある日病院で井之尾という老人に出会います。誰にも言えなかった学校での出来事を、不思議と井之尾には話すことができました。そんな美輝に井之尾は

「春を感じるものを写真に撮ってきてほしい」

とカメラを渡します。美輝は「春」をみつけに外へ。毎日通っているはずの道が、昨日までとは全然違う景色に見える…

写真を渡しに井之尾の元へ行った美輝は、そこから井之尾に様々なことを教えてもらいます。

この物語の登場人物

第一部 「美輝14歳」

美輝…主人公。中学生。

井之尾…美輝が病院で出会った老人。

瑠実…美輝のクラスメイト

一樹…美輝の同級生

第二部 「美輝28歳」

美輝…28歳になり建設会社で働いている

藤本…美輝の上司

真美…美輝の後輩

金山…美輝と偶然知り合う材木店の若旦那


「心晴日和」見どころと名言

梨楓
梨楓

ここでは、「心晴日和」の見どころと
名言をご紹介します!

人は自分が探しているものしか見つけることができない

あなたの探しているものって何ですか?

物語のはじめ、井之尾と出会った美輝が「春を感じるものを見つけて撮ってきてほしい」とカメラを渡されます。

毎日歩く道に「春」を探しながら歩く美輝はあることに気づきます。

「昨日までは気付かなかった”春”をたくさん見つけられる。自分の周りには”春”がいっぱいあったのに、気づかなかったのは自分がようとしていなかったからだ。

人は自分が探しているものに目が行きます。幸せを求めて探すのも同じ。自分の周りが変わらなかったとしても、自分の見方を変えるだけで、見えてくる世界は変わります。

辛い出来事やしんどいことばかりに目を向けず、目指す自分や幸せに目を向けることが、自分を変える第一歩なんだと思います。

今、「辛いことがあって前を向けないかも…」と思う人に信じてやってみてほしい。

「周りは変わらなくても、自分の見方を変えること」

あなたのそばには今まで気づかなかっただけで、「大事なものがたくさんある」と気づきますよ。

そのことに気づいた美輝に井之尾さんがかけた言葉です。

(略)周りが変わるのを期待するのではなく、自分が変わることによって自分の人生は大きく変わるということをしらなければならん

本書 第一部より

(略)自分は幸せだなぁって思う人には、幸せな出来事が次から次へと起こるようになってくるんじゃ。「幸せになりたい」じゃなくて「幸せだなぁ」じゃ。

本書 第一部より

自分の居場所を見つけると人は強くなれる

あなたは、自分の居場所を作るために必要なことって何だと思いますか?

物語の中で、美樹は勇気を出して声をかけた瑠実と友達になります。「瑠実も同じ様にクラスでは一人でいるのに、なぜさみしそうじゃないのか?」を考える美輝はあることに気づきます。

瑠実はバレエ教室に通っていて、様々な年代の人たちとの交流によって大事な経験をしていました。それは、

「人から認められること」「人から感謝されること」

勿論、ただ待っているだけでは手に入りません。人から認められるために必要なこと、それは

「人から”ありがとう”と言ってもらえることをたくさんすること」 

あなたは今、人から「ありがとう」と言ってもらえることしていますか?誰かの役に立ち「ありがとう」を言ってもらえる行動をすることで、周りはあなたを認めます。

誰かに認めてもらい、感謝されるような行動の積み重ねは、あなた自身を強くしてくれるし自信を得られるようになっていきます。

「自分の居場所がない」と思う人は一度やってみてくださいね。

何もしていないから自分にとっていいことなんて起きなかった。1歩前に出る勇気がドンドン世界を広げていってくれる

本書 第一部より

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まとめと感想

今回は、喜多川泰さんの著書「心晴日和」をご紹介しました。

今、「自分は独りだ」と孤独を感じている人。たとえ「周りが変わることはない」と思っていても、自分は自分で変えられます。

この本でも出てきたように、人は自分の探すものだけを見つけられるんです。「不幸な自分探し」はもうやめて「幸せな自分」を探しましょうね。

そして、その辛い経験を通して得たあなたの優しさは、いつか同じ思いをする人を救います。

私にも主人公の美輝と同じ経験がありました。でも、子供が同じ思いをした時に寄り添ってあげられたのは、辛い経験をしたからこそ気持ちが分かったのです。同じ様に子供も乗り越えることができました。

そして、子供も辛い経験をしたことで、今度は独りでいる子に声をかけられる思いやりのある子になれました。

人に対して委縮する気持ちも、人を信じられなくなる思いも…どんどん自分に対して自信がなくなっていく気持ちも痛いほど分かります。

乗り越えたからこそ、同じ思いをする人に「乗り越えた人にしか見れない景色がある」ことを知って欲しい。自分の強さを信じてほしいと思います。

第一部におすすめシーンが多かったので、第二部はご紹介できませんでしたが、美樹が大人になってからのお話もいい言葉がいっぱいあったので、ぜひ見てくださいね。

「居場所がない」と孤独を感じている人が、一人でも多く自分の居場所を見つけられますように…祈っています。

あなたの 心が晴れる記念日=「心晴日和」は もう目の前にありますよ。

最後に井之尾さんの言葉です。

人間は自分の言葉を1番たくさん聞いて生きている そして、その言葉の通りの人になろうとする

本書 第一部より

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著者の紹介

喜多川 泰

愛媛県出身。東京学芸大学卒業。1998年横浜市に学習塾「聡明舎」を創立。既存の塾という概念から離れて、勉強という道具を使って人間的成長を追求する場を提供している。自己啓発小説を中心に作家としても活動。独自の世界観は幅広い世代に支持されている。

本書 著者紹介より抜粋

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